魔法の国モロッコシリーズ
マラケシュ2日目。
寒い夜が明ける。
一番に確認したことは体調だ。
やはりしんどい。
畜生、畜生と心の中でつぶやきながらどうしようか考えた。
でも狭く、暗い部屋のなかじゃ気分も落ち込んでしまうので、とりあえず屋上に昇った。
すると、意外にも僕の心はその景色に感動させられてしまう。
アフリカ的というか南国っぽいというか、とにかくこの景色が好きだ。
とはいいつつもやはり体は重く、熱い。
今日は大事をとってホステルでゆっくりするのがいいだろう。
ならばあったかくて、wifiがあるところがいい。
とりあえずサイバーカフェ(ネットカフェのこと。海外ではみんなサイバーカフェって呼んでる)に向かい、wifiのある宿を探す。
ところでこのサイバーカフェのパソコン、質がいい。ここがモロッコであることを忘れるぐらいだ。速いし綺麗だし文句無し。
結局wifiがあるホステルはネットで調べる限り近くにはなかった。
もう現地の人間を頼るしかない。
ということで、昨日からやたら話しかけて来る客引きらしき青年にwifiのあるホステルに泊まりたいと話す。
すると彼は「こっちだ」と私を連れて行く。
私が泊まっているホステルの3軒隣のホステルに。
200デュラハム(2000円)という話だ。
仕方ない、実はもう違うホステルを探す気力もなかった。
すると案の定彼は紹介料的なものをくれという。
もう僕には口論をする体力もなければ、結構感謝していたりもしたので、5デュラハム(50円)だけ払うと、彼はご機嫌そうに消えて行った。
部屋に入ると、とりあえず寝た。
念のため、抗生物質を持って来ていたので、それを飲み、寝た。
かなりしんどい。
モロッコに来る前にベルギーで39度の熱があったのだが、おそらくそれと同じぐらいの熱だったと思う。
少し寝ると、もう寝れない、という状態になったので、ネットをいじった。
すると、日本人宿があって、140デュラハムでしかもwifiもあるという。
心も体も弱った僕には丁度よかった。
ぼくは明日のために宿の予約をしにいくことにした。
はあはあ呼吸しながら道を歩いていると、1人のモロッコ人が僕がもってるlonely planet(ガイドブック。地球の歩き方みたいなの。)を見せてほしいといってきた。
仕方ないから見せてあげると、質問攻め。
ホステルに向かっていることを知ると、彼がホステルを持ってるから見に来いという。
見るだけならいいかと思い、彼について行くと、どうやら彼の家らしきところに着き、お茶をだされた。
・・・怪しい。完全に怪しい。
なんでガイドブックを見たのかもわからなければ、なんでホステルを見せると嘘をついて家に連れて来たんだ。
全く合点がいかない。
すると全てが怪しく思えて、このお茶も大丈夫なのかと疑った。
彼は普通に飲み出したので、結局そのお茶は飲んだのだけど、これから何が始まるのだろうか、少し不安だった。
今の僕は風邪で体も重ければ、深く思考もできない。
もうなるようになるだろうと、ソファーにもたれかかっていた。
すると彼は、今から山に行かないかと切り出した。
今から車で1時間。
大自然がまっているらしい。
あー行きたい。
風邪を引いていなければ。
死ぬ程怪しいけれど。
とにかく僕は風邪を引いていて、今からホステルに行かなければならないことを彼に告げ、断り、もうここを出ると言った。
何かされるのかと思ったけど、何事もなく、僕は彼の家を発った。
なんだったんだ?
わけがわからない。
彼は何がしたかったんだ?
山?道であった日本人と?
もうわけがわかんないから、僕はとにかくホステルに向かった。
house13
http://www.house13.net/
普通の家みたいな外見で、看板もないので、近くに来たと思えば周りの人に日本のホステルはどこかと訪ねれば大体みんなわかる。
おそらく毎日誰かが訪ねてるのだろう。
日本人だと思った瞬間、「ホステルか?こっちだ」と話しかけて来る。
彼等にガイドしてもらえばいいだろう。
日本人宿は、おばさんが管理してるのだろうと思っていたら、出て来たのはかわいらしい女の人。25くらいだろうか。普通にかわいい。
おばさんオーナーがいて、3人の20代の女の子で運営しているらしい。
同年代の女の子が運営してるということで、ホステルの雰囲気はなごやかで、すごく居心地がよかった。
僕は明日の予約をし、少し彼女達と話し、宿を出て自分のホステルに戻った。
少し散歩したり、薬局で抗生物質を買ったり、ダウンロードしておいたgossp girlを観たりしたが、とくに変わったことはなく、ただ風邪が治るのを願った。
こうしてマラケシュ2日目は終わる。
魔法の国モロッコ(1) はじまりとおわりの街カサブランカ
魔法の国モロッコ(2) なにかが起こる街、マラケシュ
魔法の国モロッコ(3) なにかが起こる街マラケシュ part2
魔法の国モロッコ(4) なにかが起こる街、マラケシュ part3
魔法の国モロッコ(5) なにかが起こる街、マラケシュ part4
魔法の国モロッコ(6) スナスナの街メルズーガ
魔法の国モロッコ(7) スナスナの街メルズーガ part2
魔法の国モロッコ(8) 旅行者な街フェズとローカルな街メクネス
魔法の国モロッコ(9) 最終章 始まりと終わりの街 カサブランカ
魔法の国モロッコ(2) なにかが起こる街、マラケシュ
魔法の国モロッコ(3) なにかが起こる街マラケシュ part2
魔法の国モロッコ(4) なにかが起こる街、マラケシュ part3
魔法の国モロッコ(5) なにかが起こる街、マラケシュ part4
魔法の国モロッコ(6) スナスナの街メルズーガ
魔法の国モロッコ(7) スナスナの街メルズーガ part2
魔法の国モロッコ(8) 旅行者な街フェズとローカルな街メクネス
魔法の国モロッコ(9) 最終章 始まりと終わりの街 カサブランカ
マラケシュ2日目。
寒い夜が明ける。
一番に確認したことは体調だ。
やはりしんどい。
畜生、畜生と心の中でつぶやきながらどうしようか考えた。
でも狭く、暗い部屋のなかじゃ気分も落ち込んでしまうので、とりあえず屋上に昇った。
すると、意外にも僕の心はその景色に感動させられてしまう。
アフリカ的というか南国っぽいというか、とにかくこの景色が好きだ。
とはいいつつもやはり体は重く、熱い。
今日は大事をとってホステルでゆっくりするのがいいだろう。
ならばあったかくて、wifiがあるところがいい。
とりあえずサイバーカフェ(ネットカフェのこと。海外ではみんなサイバーカフェって呼んでる)に向かい、wifiのある宿を探す。
ところでこのサイバーカフェのパソコン、質がいい。ここがモロッコであることを忘れるぐらいだ。速いし綺麗だし文句無し。
結局wifiがあるホステルはネットで調べる限り近くにはなかった。
もう現地の人間を頼るしかない。
ということで、昨日からやたら話しかけて来る客引きらしき青年にwifiのあるホステルに泊まりたいと話す。
すると彼は「こっちだ」と私を連れて行く。
私が泊まっているホステルの3軒隣のホステルに。
200デュラハム(2000円)という話だ。
仕方ない、実はもう違うホステルを探す気力もなかった。
すると案の定彼は紹介料的なものをくれという。
もう僕には口論をする体力もなければ、結構感謝していたりもしたので、5デュラハム(50円)だけ払うと、彼はご機嫌そうに消えて行った。
部屋に入ると、とりあえず寝た。
念のため、抗生物質を持って来ていたので、それを飲み、寝た。
かなりしんどい。
モロッコに来る前にベルギーで39度の熱があったのだが、おそらくそれと同じぐらいの熱だったと思う。
少し寝ると、もう寝れない、という状態になったので、ネットをいじった。
すると、日本人宿があって、140デュラハムでしかもwifiもあるという。
心も体も弱った僕には丁度よかった。
ぼくは明日のために宿の予約をしにいくことにした。
はあはあ呼吸しながら道を歩いていると、1人のモロッコ人が僕がもってるlonely planet(ガイドブック。地球の歩き方みたいなの。)を見せてほしいといってきた。
仕方ないから見せてあげると、質問攻め。
ホステルに向かっていることを知ると、彼がホステルを持ってるから見に来いという。
見るだけならいいかと思い、彼について行くと、どうやら彼の家らしきところに着き、お茶をだされた。
・・・怪しい。完全に怪しい。
なんでガイドブックを見たのかもわからなければ、なんでホステルを見せると嘘をついて家に連れて来たんだ。
全く合点がいかない。
すると全てが怪しく思えて、このお茶も大丈夫なのかと疑った。
彼は普通に飲み出したので、結局そのお茶は飲んだのだけど、これから何が始まるのだろうか、少し不安だった。
今の僕は風邪で体も重ければ、深く思考もできない。
もうなるようになるだろうと、ソファーにもたれかかっていた。
すると彼は、今から山に行かないかと切り出した。
今から車で1時間。
大自然がまっているらしい。
あー行きたい。
風邪を引いていなければ。
死ぬ程怪しいけれど。
とにかく僕は風邪を引いていて、今からホステルに行かなければならないことを彼に告げ、断り、もうここを出ると言った。
何かされるのかと思ったけど、何事もなく、僕は彼の家を発った。
なんだったんだ?
わけがわからない。
彼は何がしたかったんだ?
山?道であった日本人と?
もうわけがわかんないから、僕はとにかくホステルに向かった。
house13
http://www.house13.net/
普通の家みたいな外見で、看板もないので、近くに来たと思えば周りの人に日本のホステルはどこかと訪ねれば大体みんなわかる。
おそらく毎日誰かが訪ねてるのだろう。
日本人だと思った瞬間、「ホステルか?こっちだ」と話しかけて来る。
彼等にガイドしてもらえばいいだろう。
日本人宿は、おばさんが管理してるのだろうと思っていたら、出て来たのはかわいらしい女の人。25くらいだろうか。普通にかわいい。
おばさんオーナーがいて、3人の20代の女の子で運営しているらしい。
同年代の女の子が運営してるということで、ホステルの雰囲気はなごやかで、すごく居心地がよかった。
僕は明日の予約をし、少し彼女達と話し、宿を出て自分のホステルに戻った。
少し散歩したり、薬局で抗生物質を買ったり、ダウンロードしておいたgossp girlを観たりしたが、とくに変わったことはなく、ただ風邪が治るのを願った。
こうしてマラケシュ2日目は終わる。